こんにちは、naoです。

新型コロナウイルス感染後に男性の生殖機能が低下するといった報告があります。

そんな中、コロナワクチンを接種した後の精子の状態を調べた研究がJAMAオンライン版に報告されました。

・新型コロナウイルス感染で男性の生殖機能って低下するの？

・ワクチン接種しても大丈夫なの？

そんな疑問に答えて行きたいと思います

新型コロナウイルス感染後の生殖機能低下

M Gacciらの報告によると、

新型コロナウイルス感染から回復した男性43人のうち

25％が乏精子無力症、無精子症であった。

乏精子無力症、無精子症は新型コロナウイルス感染の重症度に関連していた。

今回の研究

方法

米国マイアミ大学で実施された単施設前向き研究で、

18歳～50歳の健康な男性ボランティア45例募集し、

不妊症の基礎疾患がないことが確認された

2～7日間の禁欲後、

1回目のワクチン接種前と2回目のワクチン接種から約70日後に精液採取した。

ワクチンはファイザー製とモデルナ製を接種した。

結果

1回目のワクチン接種前には45例中8例が乏精子症であったが、

8例中7例は正常域まで精子濃度が増加し、

ワクチン接種後に無精子症になった例はいなかった。

結論

ワクチン接種が精子濃度に影響を与えるわけではなく、2回目の精子採取までの禁欲期間が長くなったことが要因と結論付けた。

まとめ

今回の研究では症例数が少なく、盲検化されておりらず、

断定的なことは言えることはできませんが、

ファイザー製やモデルナ製のmRNAワクチン接種による

男性生殖機能低下の可能性は低そうです。

新型コロナウイルス感染後の男性の生殖機能低下は

長期継続する可能性も指摘されており、

むしろ感染予防の観点からもワクチン接種が重要と言えそうです。

新型コロナウイルス感染後の不妊について、まだまだ不明なことも多く、

さらなる研究が重要です。

それではまた。