こんにちは。naoです。
自分が腎臓専門医を受験するときに、
- 腎臓内科専門医はどうやって勉強したらよいのか?
- 勉強時間はどの程度必要か?
- 合格率はどの程度か?
など悩んだ経験がありました。
同様の悩みをかかえた先生もいるのではないかということで、
腎臓専門医試験対策として記事をまとめました。
本記事は2019年度腎臓専門医を取得していた医師が執筆しております。
試験で一部覚えている問題も少しだけ載せてますので、参考になればよいかと思います。
腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012
日本腎臓学会公式問題集で解説までしっかり書かれています。
実際に似たような問題がいくつか出題されていました。
受験生のほとんどがやっていると思われるので、
問題を説いて、解答解説を理解するのが最低限かと思いました。
内科系専門医試験 Quick Check(イヤーノートの別冊付録)
イヤーノート 2022 内科・外科編の別冊付録。
総合内科専門医にも対応したQuick Checkですが、短期間で頭にいれるのに非常に役立ちました。
毎年更新されているためUPDATEの内容もまとまってるので非常に助かりました。
腎臓分野だけでなく、アレルギー(ANCAやループス)、内分泌(電解質異常)、循環器(血圧)分野もチェックが必要です。
あくまでも腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012の補足で、これだけで試験に望むのは不十分です。
New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ
New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 腎臓疾患です。
腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012と違い、定期的に改定されており、
病名ごとに別れて記載されて、非常に細かく記載されているため、網羅的に勉強できる。
ターゲット
医師国家試験対策のときに残っていたテコムのテキストです。
まだ手元にある先生は基礎の復習として見てもいいと思いますが、なくても問題ないです。
腎臓だけでなくて、アレルギー(ANCAやループス)、内分泌(電解質異常)、循環器(高血圧)の分野も参照しましょう。
昔勉強した内容なので頭に入りやすいかと思います。
①ターゲット:基礎知識
②腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012の問題:メイン
③Quick check:更に深堀り
という順番でやっていきました。
2月1日(2月第一土曜日)が試験日で、1月上旬からテスト勉強を開始。
休みの日は6時間、平日は数時間を目標にやってましたが、
新年会があったり、学会があったり、当直があったり、
結局はまとまって勉強し始めたのは、1月下旬…
最後に追い込んだ感じです。
そんなわけで、「New専門医を目指すケース・メソッド・アプローチ 腎臓疾患」は手を出せず終了。
「ターゲット」、「Quick Check」は勉強開始時に毎回流し読み(2周目以降は1時間かからない程度)
「腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012」は問題解くだけなら数日で1周できる程度のボリュームで、
ひたすら何周もして解答・解説まで暗記した感じです。
- 平成28年度 97%
- 平成29年度 85.1%
- 平成30年度 96%
と非常に高いようです。
自分が受験した令和元年度ですが
合格発表のページにポツポツ番号がないな〜と思った記憶がありますが、正確な合格率は不明です。
・マークシート
・150分
1問1分で解いても100分かかってしまう問題数です。
結局見直しまですべてしきれず終わったような記憶があります。
特に前半に悩ませるような問題が多く、後半にセルフアセスメントででたような類似問題が多かったような気がするので、
わからなければ後回しにしてどんどん解きすすめて行くほうが効率がよいと思いました。
覚えている問題としては、
・サムスカ投与時の尿の電解質
・ECUM時に引ける水の電解質
・イコデキストリン透析液で抜ける液の電解質
が問われて悩んだ覚えがあります。
あとはリツキシマブの副作用など、リツキシマブに絡めた問題が多くみられた覚えもあります。
受験後の感想としては、
「あんまり自信ない…」
と、言うのが感想でした。
腎臓病セルフアセスメント問題と解説2012の解答・解説まで完璧なほど覚えたのに、
確実に解答できた問題は感覚的に5割以下の状況でした。
がしかし、無事合格しました。
おそらく取れるべき問題をしっかりとって、
更にサマリーの点数配分が大きいのかもしれません。
だいぶ忘れてしまっているのですが、今後受験する先生がたの参考になればうれしいです。
それでは、また〜
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