【見逃し】医師が徹底的に解説ナイトドクター第二話【ネタバレあり】
第一話の記事はこちらです。
第三話の記事はこちらです。
ナイト・ドクター第二話は、「コンビニ受診」をテーマに
メリット・デメリットをそれぞれあげられてストーリーが展開されていました。
そんなわけで
第二話をより理解し、より楽しむために詳しく解説していきます。
あらすじ
『朝倉美月(波瑠)は佐野大輔(戸塚純貴)の浮気現場を目撃。いつもと違う美月の様子は、深澤新(岸優太)たちに見抜かれ、成瀬暁人(田中圭)には職場に私情を持ち込むなと言われてしまう。そんな夜、深澤と高岡幸保(岡崎紗絵)は本郷亨(沢村一樹)にウォークイン当番を命じられた。ナイト・ドクターは重症患者だけでなく、昼の診察に行けない外来患者も診る。だが、緊急性のない患者の多さに深澤たちは辟易。
美月もウォークインに入ると、帽子をかぶった男が来る。男が帽子をとると美月の父、哲郎(佐戸井けん太)だった。軽症者が気軽に来るなと父を叱る美月の声は隣の診察室にも届く。そこでは、深澤が鮎川希実(谷村美月)の子供、玲生を診察中。美月の声を聞いた希実は、そそくさと帰ってしまった。哲郎に声をかけた桜庭瞬(北村匠海)は父娘事情を知る。哲郎の妻が13年前に亡くなったと知った桜庭は…。一方、美月は舌を噛んだ斎藤篤男(赤ペン瀧川)を治療。
美月が心配な哲郎は寮に押しかけ、深澤の部屋に居候してしまった。そんな時、希実が再び玲生を連れて来た。深澤は玲生に異常を感じるが、この日のウォークインは美月。美月が玲生を診察していると斎藤が救急搬送されたと連絡が入り、そちらへ向かう。斎藤の治療を終え、抱いた不審点を話す美月に、深澤は玲生に黄疸が出ていなかったかと聞く。本郷から診察時の様子を思い出すよう言われた美月は希実の気になる仕草を思い出した。その頃、希実は玲生の診療について、夫の聡(笠原秀幸)ともめていて…。』
引用<https://www.fujitv.co.jp/NightDoctor/story/story02.html>
・コンビニ受診って?
コンビニ受診とは、通常の外来診療をやっていない休日や夜間に
緊急性のない軽症患者が病院の救急外来を自己都合で受診する行為を指します。
自己都合というのは、例えば
「平日は休めない」とか
「明日仕事があるから」とか
があげられます。
・実際にあったコンビニ受診のとんでも理由
実際にあって衝撃を受けたコンビニ受診は、
「日中は病院の駐車場が混んで有料駐車場に止めたくないから、
空いている夜間にきました」
というのはありました。
また救急車の不正利用ですが、
「家の近所だとタクシー捕まらないから、救急車呼んだ」
というのはありました
どちらも衝撃的でした。
・時間外外来って?
そもそも夜間や休日の外来は、時間外外来と呼ばれます。
内科、外科は常に誰か一人当直でおり、
当番制でやっています。
その他専門性の高い小児科、産婦人科も当直していたりします。
他の科は、当直したりしなかったり
病院によってまちまちです
ナイト・ドクターは夜間専門の医者であり、
時間外外来での対応が終わったら勤務終了となるため、
勤務的には良いかもしれません。
しかし実際の当直医はそうではなく、
日勤もフルに仕事した医師が
夜間もフルに対応し、
また翌日も通常勤務することが多く
医師の過労が非常に問題になっています。
夜間外来で勘違いされることが多いですが、
夜間で検査できる項目も限られており、
通常緊急性があるか、ないかの判断の検査しかできないことが通常です。
今まで患者さんに言われて衝撃を受けた言葉で
「夜間外来で異常がないと言われたので、問題ないと思っていました。」
夜間外来では、全てを検査しているわけではなく、
日中できるけど夜間できない検査も多く、
例えば、
・採血項目も限られるし
・胃カメラ、大腸カメラも通常緊急性がなければやらない
・MRIも脳梗塞疑い以外は実施しない
そんな一人しかいない当直ですが、
また夜間外来だけでなく、通常は病棟の患者対応もやっていることが常で
他の患者さんが重症であった場合、
コンビニ受診の患者さんはお待ちいただくことはどうしても発生します。
そこの理解がいただけず、
「救急に受診しているのに待たされて納得がいかない」
と文句を仰る患者さんもいらっしゃるのは事実です。
今回のエピソードでは、
「コンビニ受診って悪くないよね」という描かれ方でしたが、
夜間外来を受診するデメリットも十分理解をいただくことが重要で、
この回ではそこの描かれ方がなかったことが残念でした。
・先天性胆道拡張症とは
夜間外来で受診した子供が発熱、黄疸、白色便があり
先天性胆道拡張症の診断で緊急手術になっていました。
胆汁とは、肝臓で作られる消化液で
胆管という通り道を通り、十二指腸から分泌されます。
先天性胆道拡張症とは、胆管が生まれつきに拡張しており、
胆汁の通りが悪くなりやすい病気です。
便の色が黄~茶色なのは胆汁が排泄されるからです。
胆汁の通りが悪くなると、
便が白くなり、
またその胆汁が排泄できないことで
黄疸(皮膚が黄色になる)がでてきます。
また胆汁の流れが悪くなることで感染もおきて、腹痛や発熱が生じます。
治療としては通りを良くするように外科的な手術が必要になります。
・まとめ
夜間外来は緊急性の判断をする外来
軽症で詳しい検査が必要な場合は、日中受診した方がよい
ナイトドクター第三話の記事はこちらです。
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