尿検査の注意ときに注意することは?
学校検診や健康診断で必須の尿検査ですが、いくつか注意点があることはご存知ですか?
例えば、
・ 朝一番のおしっこじゃないといけないの?
・ 中間尿でどんなおしっこ?
・ 生理中は尿検査できるの?
・ オ○ニーしたけど尿検査は影響ないの?
そんな疑問を解決したいと思います。
尿検査とは?
まず尿検査とは、何を目的に実施されるのでしょうか?
尿は血液の中の不要物を体外へ出す目的で腎臓で作られて、膀胱や尿道などおしっこの通りみちである尿路を通って排泄されます。
尿検査異常は腎臓や尿路の異常を表し、一部の血液の異常を表す検査です。
検査の注意点
検査の手順として、朝一番のおしっこで中間尿をとることが推奨されます。それぞれ理由をみてみましょう。
朝一番のおしっこをとるのはなんで?
朝一番のおしっこを検査に出す理由は、生理的な尿たんぱくを除外することが目的です。
起立性たんぱく尿とも言われ、寝ているときはでないけど、立っている時や腰を曲げたりするとでます。小学生の10%程度に見られます。
尿検査で尿たんぱく異常を指摘された原因の20%程を占めることもあります。
前日のおしっこが残っていると、翌朝の検査でたんぱくがおしっこに交じる可能性もあり、前日は排尿してから寝るのも重要です。
起立性たんぱく尿なのに、尿たんぱくがひっかかって再検査にならないためにも、前日は寝る前におしっこをして、当日は朝一番のおしっこを提出するようにしましょう。
中間尿をとるのはなんで?
中間尿とは、おしっこし始めと終わりのものではない、途中のおしっこを言います。
とり方としては、
- 最初おしっこをして、途中でとめる
- 尿カップを用意しておしっこ
- ある程度溜まったら、またおしっこ止める
- 尿カップを外して、おしっこをトイレに出し切る
とちょっと面倒な作業になりますね。
尿は通常細菌などはいないのが正常です。
特に女性の場合、出始めの尿には外陰部からの細菌が混入する恐れがあり、これを防ぐために中間尿をとることが推奨されています。
ビタミンCを取りすぎない
ビタミンCを摂取しすぎると、偽陰性といって、本当は異常なのに正常と検出される割合が増えてしまいます。
通常の食事や飲み物を摂取した程度では影響はないため心配ないですが、
サプリメント摂取をしている場合は、2−3日前に中止しておくことが望ましいです。
ビタミンCはアスコルビン酸と記載されていることが多いです。
生理日は検査を避ける
生理中の尿検査は必ず潜血が陽性なってしまうため検査はできません。
学校検診では先生に、健康診断では医療スタッフにその旨を伝えていただき、別日に提出をしましょう。
オ○ニーした後は尿検査だせる?
男性諸君は、悩んだこともあるんじゃないでしょうか?
オ○ニーしてしまったけど、尿検査提出してもよいのかどうか。
上で説明したように、中間尿で提出すれば精子が混入してもわずかで、たんぱくとして検出されることは少ないようです。
しかし、
たんぱく尿と診断され再検査を指導されてしまうこともあるので、
可能ならオ○ニー後の尿の提出は避けることが望ましいです。
尿検査の結果判定
尿検査ではたんぱく、潜血、糖、ウロビリノーゲンなどを調べることができます。
−、±、+、+2、+3、+4の順番に多く検出していることを表しています。
尿たんぱく:正常−〜±
尿たんぱく+から異常になります。
学校検診の一次検診では早期発見が目的なので±にて再検査を指導される場合があるようです。
通常は尿からたんぱくは出ないので、おしっこを作る際に腎臓から漏れ出ている可能性があり、
腎臓病の可能性があり、再検査が必要です。
尿潜血:正常−
尿潜血±から異常になります。
腎臓からおしっこを作る過程の出血、もしくはおしっこの通り道である尿路からの出血を表しています。
激しい運動の後では筋肉が壊れることが原因で生じる、ミオグロビン尿でも陽性になります。
腎臓病や尿路の異常を評価するために再検査が必要です。
尿糖:正常−〜±
血糖が高くなると出ることがあり、糖尿病の評価が必要です。
腎性糖尿と言われ、血糖値は異常なくても認める場合もあります。
尿ウロビリノーゲン:正常±〜+
尿中のウロビリノーゲン異常は肝臓の機能を表しています。
陰性でも異常で閉塞性黄疸や胆汁うっ滞の可能性があります。
自宅で尿検査する方法
実は自宅でも簡単に尿検査をすることができます。
尿糖と尿蛋白のみで潜血は調べられないようで注意が必要ですが、
病院で実施するような尿試験紙が通販で購入できます。
興味がある方はこちらをご参考にしてみてください。
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